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■ 2016年01月:KEY WORD 漢字

 毎年12月12日、日本漢字検定協会から今年の漢字を発表します。1995年(平成7年)からその年をイメージする漢字を日本全国から公募します。その中で最も応募数の多かった漢字を清水寺貫主の森清範さんが巨大な和紙に書かれます。12月末日までは清水寺の本堂で一般公開されます。その後本尊の千手観世音菩薩に奉納されます。一時、協会の理事長・副理事長の不祥事で森貫主も理事を退き「今年の漢字」企画への協力を拒否しましたが、新体制の理事長・副理事長のもと現在も続いています。森貫主は当日の12月12日の朝に漢字検定の理事長から今年の漢字が書かれた封筒を渡されます。封筒は二重になっており外から見えないように、また「親展」の文字が輝いています。森貫主以外は封を切る事、目にすることはできません。森貫主が封を切り「今年の漢字」を初めて目にするのです。そこで一気に今年の漢字に筆を走らせるのです。森貫主にとっては練習もありません。一気に本番です。筆も熊野筆で特注です。穂があまり長いと墨が垂れて書けない。逆に短いと途中で墨持ちが悪くてかすれてしまいます。筆の真中には牛耳毛が入っていて、羊毛の様なかたい毛を使用しています。「今年の漢字」は日本だけではありません。漢字文化が生活の中に浸透している国でも行われています。

 中国は2006年から「今年の漢字」を発表しています。ただ日本とは大きく違います。日本のように公募で無く、政府が一方的に決めます。その上2種類の漢字が、1つは国内向け、もう1つは国際向け、中国らしい「今年の漢字」です。台湾も2008年から今年の漢字を発表しています。台湾は台北市文化局が決定します。ここも公募ではありませんが、政府より台北市が主催です。シンガポ-ルは2011年から最大勢力の華僑系住民の団体が「今年の漢字」を掲載しています。ここは中華大会堂総会で決まり、公募ではありません。マレーシアもシンガポ-ルと同じ華僑系住民と中国語新聞編集者たちが集まり2011年から始めていますが、今年の漢字の発祥国は中国だと多くの人が思っています。

 1995年の漢字は「震」でした。1月17日阪神淡路大震災が発生しました。3月20日には地下鉄サリン事件がおき、金融機関の倒産もあり、地震の震、世間を震え上がらせた年でした。2003年の漢字は「虎」でした。星野監督2年目でした。阪神タイガ-スは開幕より快進撃を続け、セリ-グでは史上最速の優勝マジックを7月8日に点灯させて9月15日にリ-グ優勝を決めました。この年はイラク戦争が勃発して、自衛隊がイラクに派遣されました。自衛隊の派遣は「虎の尾を踏む」行為と言われ「虎」が決まりました。2014年は「税」でした。17年ぶりの消費増税とそれに伴い生活環境が大きく変化したこと、国民の多くが税に厳しい目を持っていることを反映したのでしょう。2015年の漢字は「安」でした。

 私自身は、1年を振り返る漢字ではなく「一年の計は元日にあり」のたとえから年賀状に「今年の心」と題して13年から始めています。13年は「活きる」でした。2社の代表権を譲り、体調も落ち着き、仕事以外の場所で活動の場を作ろうと思い、掲げた漢字でした。14年は「集う」でした。活動の場を広げ、学びの場にも広げたい気持ちを書きました。15年は「寛ぐ」でした。13年と14年は年頭の目標はほぼ達成しました。15年、趣味の、ゴルフ、ダンス、蕎麦打ちは心から楽しみましたが、仕事の方では寛いではいられませんでした。16年の賀状には「潤う」です。生活面、仕事、趣味、そして一番願っているのが健康面です。できれば少しで良いのですが金融面も潤って欲しいと思っています。

 あなたにとって15年の漢字は何だったですか?16年の漢字は何にしますか?(典)

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あきらめたらあかん/伊藤典男 著

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