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■ 2015年10月:KEY WORD 直感力

 OIRON通信の読者からのメ-ルで「よく続くね」とか「毎回ネタがあるね」とありがたい励ましをいただきます。私は子供の頃から、さいそけない(せわしない)奴とよく言われていました。時々突拍子もない事をやって、怒られた事もありました。少しですが褒められた事も、あきれられた事もありました。小学6年の時でした。家から学校までは約1.8Kmあり、朝は低学年と一緒に行きますが、帰りはブラブラの一人帰宅です。途中にコンニャク工場があり、コンニャクを薄くスライスして、干して粉にした物を作っていました。コンニャクの出来る工程を何度も何度も工場内に入り見ていました。コンニャク工場から300m離れた所に、豆腐を作り、油揚げを販売している店がありました。帰る途中いい匂いがしました。時々揚げたての油揚げに醤油を付けて、つまみ食いをさせてもらいましたが、「旨かった」記憶があります。帰り道、何度も2つの店を覗いているうちに、コンニャクと豆腐、油揚げを家の近所に売るアイデアが浮かんできました。自分の好奇心から出たアイデアです。家から自転車を持ち出し、コンニャク屋から水槽の様な箱を借り、コンニャクと豆腐を入れ、自転車の前には油揚げをぶら下げて自分の住まいの地域に大声で「コンニャク・豆腐・油揚げはいりませんか」と売り歩きました。父は町の多くの役をしていて知名度もありましたから、勘助(父)の息子か!と多くの人が買ってくれました。利益は20%です。誰に教わったわけでもありませんが、子供なりに20%の利益は直感だったと思います。一週間に一回の販売でしたから良い結果をもたらしたのでしょう。続けるうちに一人では捌けず、一級下の友人も仲間に入れて続けました。やめたのは飽きっぽい性格と、冬の寒さが原因だったと思います。私が独立してから、当時のお客さん達は、皆、敬老会に入っていましたので、敬老の日の会合にお菓子や果物を贈っていました。両親が敬老会を引退するまで続けました。子供の頃の良い経験を、温かい心で迎えてくれたおばあちゃん達でしたから。

 最近、週一回ある食堂に行っています。海鮮丼が安くて旨いからです。昨日も食べていると、常連の2人が「日替わり定食2つ」カウンタ-内から「あいよ」「今日は急いでいるんだ」「あいよ」この食堂は電話注文も出来、職場を出る前に注文して、着いたらすぐ食べられるシステムがあります。「日替わり2人前出来たよ」配膳の係の人が「それは電話注文の人のでしょう、もうすぐ来ますよ」「いいから出してしまいな」常連客は「早や!助かるよ」と言いながら食べています。配膳係は腑に落ちない様子。シェフとしては、電話注文の2人の常連が、電話してから食堂に着くまでの時間を経験と直感力で頭にインプットしていたのでしょう。暫くすると電話注文の2人が入ってきました。カウンタ-の奥から「いらっしゃい。出来てるよ」今まで何事もなかったように常連2組が食べています。何とタイミングの良いことか!出来事としては他愛もない光景ですが、私はヤルナと思いました。受け止める方の問題で、ただ見過ごしているか、見事なスト-リ-にしているかの違いです。アンテナを他人より高く、高く立てていれば、他人の出来事を好奇心で観ていれば、面白い自分の宝になります。体験や身の回りの出来事を注意深く見ていると直感力が付いて、Oironの材料にも。若い頃は、首を突っ込まなくていいのに余計な事に係わり、怖いお兄さん数人に囲まれたり、ボッタクリ屋に引っかかったり、他人に騙されたりしました。しかし、それらが肥しになり60歳を超える頃から直感力が働くようになりました。それまでは、ことごとく外していましたが、亀の甲より年の功、直感で判断することにブレが無くなりました。「先見の明」などと大層な事ではありませんが、瞬時に結果を予想しても大きな外れはありません。体験は直感力を養います。

 2007年カルフォルニアの水飲み大会で5時間に8ℓ飲んだ28歳の女性が帰宅後死亡しました。原因は血液が薄くなり低ナトリウム症になったようです。何事も程々にしないといけません。直感力は養いたい。しかし、ほどほどに!を忘れない様に。(典)

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あきらめたらあかん/伊藤典男 著

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