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■ 2014年07月:KEY WORD 無能は敵だ

 私の家から2分程の所に大手石油会社直営のガソリンスタンドがあります。千間台営業所として30年の歴史を持っていましたが、6月30日をもって閉店になります。私も千間台に引っ越してから15年の付き合いです。4~5年に一度の割合で店長も変わり、従業員の指導も、サ-ビスも良かったのに「何故」と聞くと「赤字ではないが3年間ノルマが達成できなかった」が最大の閉店理由でした。閉店の引き金は、2011年の大地震で、何日も休業が続いたことでした。このスタンドから200m程の距離に個人が経営する大きなガソリンスタンドがあり、地震の時も2日目から営業していて、多くのお客さんはそちらに流れたようです。大手だけに小回りが利かなかった、大手だから被災地優先、営業成績の良い給油所優先、千間台営業所が営業できたのは1週間後でした。現店長と前店長は挽回する色々なイベントを打ちましたが、一度去ったお客さんは、よほど現状に不満がない限り戻ってきません。地震という天災が招いた不況ですが、サ-ビス業とはその様なものです。明日何が起こるか?その結果どの様になるか?現状を細かく、細かく読まないと!

 我が家から徒歩1分の所に小売りもする、酒の問屋がありました。東京に本店があり、千間台には、西口が開かれていなかった時からあったようです。この店も3月の末日に閉店しました。酒の問屋だけに飲みもの類は豊富で「ないものはない」との看板を掲げて、私が引っ越しして来た時は大勢のお客さんで混雑していました。10年前頃から近くに、スーパー、コンビニ、ドラックストア-ができ、お客の数が減ったように思いました。そこでこの酒屋さんは、お酒のつまみ、お菓子を扱うようになりました。大々的にチラシも入り、リニュ-アルした日に行きました。私は直感で「この店何年もつかな」と思いました。スーパーやドラックストアを意識してか、安価な商品で、陳列も酒のスペ-スを空けて並べたもの、極めつけは、「よりどり3品1000円」のコ-ナ-でした。千間台西口地域は家屋の土地面積も広く、マンションも多いですが、どれも広くゆったりしています。近くのス-パ-も高価な商品を置く地域です。長く店を経営していたとは思えない商売感覚でした。今年の3月までよくもったと思います。経営者の怠慢で勤めていた従業員もかわいそうでした。

 逆に繁盛している業種もあります。我が家から徒歩5分以内にマッサ-ジ店が9店ありますが、私が引っ越して来た時は3店だったので3倍になって1店もつぶれていません。其々が特徴を持った経営をしているからです。完全予約制であったり、待ち時間なし、保険利用可、最新の器具装備、出張マッサ-ジだったり、工夫しています。

 私は、毎週送られてくる週刊帝国ニュ-ス埼玉版を読んでいますが、倒産には倒産の原因があり、繁盛には繁盛の方程式があるように思えます。繁盛するには絶えず新しいものを取り入れ、自店の特徴を出しています。サ-ビス業の宿命なのでしょう。我が社も同じです。昨年の8月に創業40周年を迎えましたが、大きくシステムは変わっていません。年々生徒数を減らしている教室は、表面(面接・電話・声掛け)を追求するのは勿論ですが、今の学習システムが受け入れられていないのではないか?来る日も、来る年も昨日の続き、世の中の変化についていけないのではないか?と考えるべきです。昨年、役員会にも、育英会にもシステムを提案しましたが研究材料になっていないようです。しかも、それに代わる提案もないとは。3月の育英会で話しましたが、私の経営理念の一つは「ライバルはつぶせ」です。出席していた職員は思い出してください。

 我が社が何年か前に社員旅行と研修を兼ねて利用した川治温泉「宿屋伝七」が星野リゾ-トに吸収されました。私も星野リゾ-ト系のホテルに泊まったことがありますが、若い従業員がテキパキ仕事をこなし、料理はチェックインした時に、肉料理、魚料理、野菜系料理、と選ぶことが出来ます。既存のホテル経営では考えられない対応です。改革の能力の無い会社は、他社に吸収合併される運命なのです。株主は配当に投資しています。(典)

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あきらめたらあかん/伊藤典男 著

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