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■ 2014年03月:KEY WORD くせ

私は、毎朝5時~5時半の間に起床します。大病してから医師に午後11時には床に就くように指導され、5年前からの習慣です。6時には愛犬と散歩に出かけます。我が家は私鉄の駅から徒歩4分位で、周りには大・中・小の公園があり、住居としては静かで住み易い場所です。西に5階建ての集合住宅が25棟、道路を挟んで東に16棟の集合住宅があります。公園と集合住宅の周りが朝の散歩道です。散歩の途中、必ず会う2人のサラリ-マンがいます。一人は40代後半の方です。スーツにネクタイをしめ、小脇に鞄を抱え「早くしないと遅刻する」を、リズムを付けて、連呼しながら小走りに駅の方向に向かって行きます。遅刻するなら5分早く起きれば・・と思いますが、同じ時間にすれ違います。夏場は明るいですが、冬場の6時過ぎはまだまだ暗いです。私は慣れましたが、知らない人なら、薄暗い中、「早くしないと遅刻する」「早くしないと遅刻する」が近づいて来たら不気味でしょう。もう一人は6時半過ぎで、30代のサラリ-マンがポリ袋を片手に下げ、道に落ちている塵、特に煙草の吸殻を拾って駅の方向に歩いて行きます。毎日同じ道を歩いていますが、道路の反対側にゴミが落ちていれば、ジクザクに歩いて拾って行きます。もしかするとJTの社員かもしれません。土日を除き毎日見る光景です。習慣の行動です。

今年の冬は雪の多い寒い日が続きました。同じ野菜作りを趣味にしている私の友人は、冬の寒さ、雪の多さを「カマキリの卵」で判断しています。秋にカマキリは卵を産みますが、人間の腰以上の高さに卵を産めばその冬は「寒くて、雪の多い冬」だと言っています。卵が雪の中で死滅しないための擁護策です。晩秋に我が家の畑には、臍の位置にカマキリが卵を産み付けていました。彼に報告すると、「雪に注意せよ」との助言がありましたが、正に的中です。2度の大雪でした。また赤トンボが初秋に山から下りて来ますが、昨年は8月のお盆過ぎに山から下りてきました。赤トンボが8月中に山から下りてきたら、秋は短いと言われていて、今年はこれも当たりました。昆虫にも生きて行くための習慣があります。

私は先日、健康診断(Pet)を受けました。腹部のエコ-を撮っている時、私はモニタ-に映し出される自分の臓器を見て、エコ-は何cm深くまで届くの?・・この臓器は何?・・黒い影は?・・などと検査技師を質問攻めにしてしまいました。技師は丁寧に答えてくれました。他の検査をして再び同じ技師が頸動脈のエコ-検査に入った時です。「眼鏡を外してください。顔にタオルを置きます。」やられました。タオルはモニタ-が見られない工夫でした。疑問点は何でも聞いてみようという我が習慣は、泡と消えてしまいました。以前にもカテ-テルの手術を受けている時同じ事がありました。医師から「少しダマッテロ」と叱られました。私のくせ(習慣)です。

私は時々孫(小6・小4)の勉強を見ています。この2人にも大きな特徴があり、上の子は、頷き方で理解度が分かります。頷きは「うん・うん」ですが、完全理解、8割の理解、5割の理解、それ未満の理解、と微妙にイントネ-ションが違います。小4の孫はすぐ「分かった」と言いますが、これも姉と同じように4段階に分かれます。子供だけではありません。私の知人は、自分の主張する事が核心に迫ると、胸の前でボ-ルを転がす様に話しかけてきます。ある女性はここ一番の勝負の時「女は度胸」と勝負をかけてきます。「女は愛嬌」を上回る意気込みを感じます。

私達の仕事は生徒を観察することです。それぞれの生徒から、それぞれの勉強についてのSOSが発せられています。それをキャッチして、そのSOSは何なのか?判断して対処するのが我々の仕事です。どんな小さなくせ(習慣)も見逃してはいけません。そのくせは、何をどの様に教えて欲しいと訴えているのかを見抜くのが塾であり、それが成績を上げる1つの方法でもあります。人間、ずぼらな人でも自分は繊細だと思っています。もっと、もっと生徒を見る目を養ってください。そして、それを習慣(くせ)にしてください。(典)

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あきらめたらあかん/伊藤典男 著

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