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■ 2012年11月:KEY WORD 挑戦

私の趣味である野菜栽培で、我が家の野菜自給率は80%を超えています。野菜栽培のきっかけになったのは、24~5年前に通っていた料理学校の先生の「今の野菜は農薬漬けで本来の野菜が持っている旨みがない」という一言からでした。思い起こせば、田舎で過ごした少年期、キュウリや瓜は、今よりもっと美味かったはずです。そこで私は「100%無農薬、100%有機肥料で野菜を作り、野菜本来の味を楽しんでやる」と奮起しました。取り組んで見れば野菜作りは毎日害虫との戦いでした。今まで可愛かった紋白蝶が敵になり、見た事の無い幼虫や毛虫が、私の野菜に群がっているのです。日本で有名なキャベツの産地では、種蒔きから収穫まで約20回の農薬を散布すると聞きました。毎日の害虫の多さから察すれば納得できます。

害虫退治には、牛乳が良いと聞いたのでまず挑戦してみました。しかし思っていた様な結果は出ませんでした。唐辛子の漬け汁が良く効くと聞いた時には、あの辛さなら害虫も、と思いましたが成果なしでした。友人からみかんの皮を干し、細かく刻み漬け汁を散布すると聞きましたが、唐辛子で失敗した経験から挑戦はしませんでした。害虫退治には両手の指では数えきれない程の挑戦をしました。現在は納豆菌の培養液(納豆2パックを1ℓの水に入れミキサ-で粉々してから布で汁だけを濾過し、その液を雨水で5~6倍に薄める)を噴霧器で散布します。害虫の種類によって濃度を濃くします。これは多くの害虫に効き目ありです。納豆菌は3種類ありますが、豆腐チェ-ンの納豆が一番良いように思います。これも挑戦の結果得られた私の宝物です。挑戦しなければ得られない結果です。他に食用油の廃液、木酢液も効き目がありますが、納豆菌のように全ての野菜にとはいきません。

土作りも野菜には必要で、100%有機肥料にも挑戦の日々です。以前は生ゴミから・・・落ち葉から・・・と手を替え、品を替えの実験でした。最終的には糠と納豆菌(糠5㎏、納豆2パック、雨水5ℓを入れ、毎日ゴム手袋で掻き混ぜると約2週間で使用できる)が、どの野菜にも効き目のある有機肥料です。納豆は人間にも植物にも良いものです。友人に教わった籾殻、鶏糞、糠、水、石灰水を混ぜて約1年寝かせた肥料も良い土ができ最高の野菜ができます。有機肥料、無農薬栽培の野菜は甘く、野菜本来の美味しいものが出来ます。挑戦から生まれた本物の野菜です。

最近は採れた野菜を、平山一政先生が提唱している「低温蒸し」にする挑戦をしています。「低温蒸し」の副題は「シナシナの野菜をシャキシャキ野菜にする」です。蒸し器に野菜を入れて60℃まで弱火で温度を上げていきます。絶対60℃を超えてはいけません。植物の細胞壁を壊さない温度が60℃なのです。平山先生は最適の温度(60℃)を発見するのに時間がかかったそうです。私の実験では葉物は20~30秒(60℃になってから)バナナは10分が最適の甘さになります。野菜や果物は低温で保存して、温めるのは非常識とされていましたが、平山先生の研究の結果、低温蒸しは栄養価もアップすることがわかりました。ほうれん草は高温で蒸したものと比較するとビタミンCが2~3倍増に、椎茸は旨み成分であるグアニル酸が3倍になるようです。実験はしていませんが、低温蒸しは車エビなども旨み成分が3倍になるようです。

以前週刊誌で「50℃のレシピ」と称して、50℃のお湯に野菜や果物を浸す方法が掲載されていました。レタス、キャベツの葉物は20~40秒でシャキシャキになります。バナナも実験しました。野菜は収穫すると葉の気孔(光合成、呼吸、蒸散のために外部と気体の交換を行う)を閉じて葉内部の水分を溜めようとします。時間が経過すると水分が失われてシナシナになりますが、50℃のお湯に漬けられるとビックリして気孔が開き、水分が蓄えられシャキシャキ野菜になります。

実験ですから何時も同じ結果とは限りませんが、皆さんも挑戦してください。実験と挑戦は男のロマンです。色んな事に挑戦しましょう。ビジネスも人生も挑戦です。

ポン菓子器を購入しました。お米以外に何か美味いものに挑戦します。(典)

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あきらめたらあかん/伊藤典男 著

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