入試までに日曜日が残り何回あるか…それを数えてみると、1日1日がいっそう重みを増して、受験生の気が逸る季節。『逸る』は『流行る』もので、生徒たちも焦ってきて「ここだけ覚えてね」なんてアドバイスを欲しがる人が増えてきます。誰だって近道はしたいものだし、それを否定するつもりもありません。しかし、日々の地道な努力に勝るものはありません。もちろん効率は重要ですし、マル秘テクニックもいいでしょう。でも、それはオマケであって、日頃から取り組んできた学習や、夏期講習、2学期以降の頑張り…。その積み重ねの上に今があります。たとえば、埼玉公立高校入試では『計算・独立小問でどれだけミスを抑えられるか』で大きく点数が変わってきます。焦りつつも着実に、今やれる勉強を毎日継続して欲しいと思います。
とはいえ、オマケはほしいもの。中3生でも、中1の3学期でも、当然2年生も知っておいてほしい円錐展開図とおうぎ形のマル秘テクニックを3選、今月は挙げてみましょう!
①側面積はコレだけで出る!!
底面半径×母線×π
②中心角/360°=底面半径/母線
そして②を使うと
③側面(おうぎ形)の中心角
360°×底面半径/母線
普通のおうぎ形でも似た計算で簡単に中心角が求められて
360°×おうぎ形/円全体
※弧の長さがわかるときは 弧/円周
面積がわかるときは おうぎ形面積/円の面積
これを知っているだけで計算スピードがガラッと変わります!
Good morning , Good afternoon , Good evening. 中学英語教科長の関です。
「英語」って嫌いor苦手な生徒さん多いですよね…
そんな皆さんに英語に少しでも興味を持ってもらいたくて、アドバイスをしていきます。
★ 基礎・基本を確認しよう!
【 単語のつづり、語形変化などは書いて覚えよう! 】
語形変化や適語補充といった単語力を問う問題はテストで必出されますが、せっかく答えが分かっていても、つづりを誤って得点できない人が多いです。また、選択式ならば得点できるが、記述式になると得点できない人も、単語をあやふやに覚えている証拠です。
動詞は文の中での「はたらき」によって、過去形・過去分詞になったり、3単元のsがついたりします。これまでに習った不規則動詞は、たとえ教科書の本文中に過去形・過去分詞が出ていなくても『すべて知っておく』ことが必要です。
教科書の巻末に活用表が出ているので、何度も読みながら書いて覚えましょう。
単語を覚えるBESTな方法は『目と口と耳と手を動かすこと!』
めんどうがらずに、習慣にしてしまいましょう☺️
国語は『成績を伸ばしづらい教科』と言われています。基礎知識が必要なことはもちろん、読解力を問われると一朝一夕というわけにはいきません。
…ところで「一朝一夕」ってどこから生まれた言葉なのでしょうか。
大概こういった熟語・慣用句・ことわざといったものは、昔話がつきものです。
今回は四書五経のうちの「易経」の一部に記載がみられるようです。
では原文をご紹介。
積善之家。必有餘慶。積不善之家。必有餘殃。臣弑其君。子弑其父。非一朝一夕之故。其所由來者漸矣。由辯之不早辯也。易曰。履霜堅冰至。蓋言順也。
書き下し文はこちら。
積善の家には必ず余慶あり。積不善の家には必ず余殃(よおう)あり。臣にしてその君を弑(しい)し、子にしてその父を弑するは、一朝一夕の故(こと)にあらず。その由(よ)って来るところのもの漸(ぜん)なり。これを弁(べん)じて早く弁ぜざるに由るなり。易に曰く、霜を履んで堅氷至ると。蓋(けだ)し順なるを言えるなり。
意味は以下の通りです。
善を積んだ家には、必ず子孫にまで福が及ぶ。不善を積んだ家には、必ず子孫にまで災いが及ぶ。臣下にしてその君を弑し、子にしてその父を弑するのは、短い期間のことではない。その由来するところは、じわじわと進んでのことである。これをわきまえて早く処理しなかったことによるのである。易にいう、霜を踏んで堅氷に至ると。つまり道理に逆らわずに進むことを言うのである。
高校生でも解読は難しいですが、それぞれ漢字・熟語には意味があって使われているものばかりです。難しい感じこそちょっと興味を持って見てみるのもいいですね。
理科は「知識を固める」ことが大事だと言いましたが、3年生が3年生の勉強だけしていても入試の得点は上がりにくいものです。
なぜなら、中学校全学年で学習したことを広く問う問題が出るからです。
まずは過去の問題を見てみましょう。
これはある県で出題された問題です。
この問題は中1でもこの時期ならとける問題なのです。
いかに日々の積み重ねが大事かがわかりますね。
中1・2年生の皆さん、今学んでいることが入試に直結していると考えて、学校や塾の授業に臨んでくださいね。
いよいよ受験直前ですね。「社会は公立入試だけだからまだ…」なんて声も聞こえそうですが、社会は先月も言った通り覚えておく量が他の教科の何倍もあります。日々の積み重ねが大切です。
ところで、みなさんは問題の配点を知っていますか?
北辰テストや新教研テストなどの模擬試験でも同じような点数になるよう配点されています。
埼玉県は大問1…14点 大問2…15点 大問3…16点 大問4…17点 大問5…23点 大問6…15点 となっています。大問1・2が地理、大問3・4が歴史、大問5が公民、大問6が3分野総合いう形が例年通りです。
茨城県は大問1…26点 大問2…24点 大問3…24点 大問4…26点 となっています。
大問1が地理、大問2が歴史、大問3が公民、大問4が3分野総合という形が例年通りです。
何が言いたいかというと、社会は分野ごとに点数配点が分かれていて、どこで自分が得点しやすいか、しにくいかがはっきりしている、ということです。
どうしても「社会が苦手」という人は、地理だけ、歴史だけ、公民だけ、と分野をしぼってちょっとでも興味があるところから始めることをお勧めします。そのうえで、自分の志望校の合格点は何点で、そのうち社会でどのくらいとればOKなのかを知っておくことがとても大切だと思います。
11月
今回のテーマは『計算の工夫(定積分)』です。
定積分は、計算量が多くミスしやすい分野です。内容自体は難しくありませんが、計算に時間がかかってしまうのはもったいない。そこで、定積分の計算のテクニックをご紹介します。
まずは問題。
皆さんはどのように計算をしていますか?実際に解いてみましょう。
こんな風に解いていませんか?これでは計算が長くなり計算量も多くなってしまいます。ここで、テクニックの1つとして定積分の性質を利用します。
教科書にも載っている公式なので、「なんだこんなもんか」と思ってしまいますが、焦っているときほど意外と上の計算をしがちです。公式を使って計算をしてみると
このように、不要な通分をしなくて済むのです。
高校数学は時間との勝負。計算時間はなるべく短縮していきましょう。
Good morning , Good afternoon , Good evening. 高校英語教科長の関です。
大学受験の豆知識を受験生にお届けするシリーズ、その名も…
『千里の道も一歩から』(From the journey of thousand miles an inch)
第2回目は「速い」
Q適当な単語はどれでしょうか?
①The dog was ( fast / quick ) but not a good jumper.
(その犬は足は速いがジャンプはうまくなかった)
②Tom usually has a ( fast / quick ) lunch, because he is busy.
(トムは忙しいので、よく昼食を急いで食べる)
③Juvenile delinquency has increased ( quickly / rapidly ) in recent years.
(近年、少年犯罪が急速に増加した)
今回は授業中に質問があったので「速い」についてお話します。
〇 fast は「速い」という意味では最も一般的な語で、たいていの場合ほかの類義語に置き換え可能ですが、基本的には、持続的・継続的な動作や運動の速度が「一定して速い」ことに重点が置かれる語です。
〇 quick (quickly) は速度というよりも「かかる時間の短さ」に重点があります。
「瞬間的」「あっという間」というように、動作や行動に時間をかけずにすばやく敏速・敏捷であることを表します。決断 (decision) や 返事 (reply) 、反応 (response) 、行動 (action) などが
即座であることを表します。
〇 rapid (rapidly) はやや堅い感じを与える語ですが、動きやその変化に焦点があって、短期間に急速に起こることを表し、その中に驚きを暗示させる語です。
[ 参考文献:似ている英単語(ベレ出版)]
ということで、「Q」の答えは ① fast ② quick ③ rapidly でした!
ではまた次回までSee you!