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■ 2018年01月:KEY WORD こころ

 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。昨年は、皆さんにとってどの様な年でしたか?私は昨年の年頭の年賀状に、年間の心として書いた「顧みる」を頭に置き、1年を過ごしました。昨年までを振り返ると、過去の経験、中でも失敗した事項や愚かな行動、結果的に他人を傷つけた事、自分自身も心に大きな障害を持った事等、負の感情が次々に噴出してきました。「本当にそうなのか?」と自問自答もしました。私の事務所の本棚には今まで綴った手帳型の日記があります。書き始めが1975年、独立起業して2年目の正月です。写真も添付してありますが、29歳の若者ですから髪もフサフサで若いです。日記には、自らの活動が綴られ、アクティブに行動していた自分がいました。年間休みなく行動した事、その時々の喜怒哀楽が細かく記されていました。あの時、あの頃、あんな事がと、色々な事が走馬灯のように頭に浮かびます。書かれていたのは決して失敗ばかりではありません。若かったからか、怒哀、より喜楽の方が大きくページを占めています。昔は、失敗より成功の方が多いじゃないか、と気付きました。何故、今は負の思いの方が多く、落ち込むのでしょうか。

 心って何なのでしょう?私達の臓器でもないのに「心が痛む」とか「心に響く」と言います。足が痛むなら足、頭が痛いなら頭、それぞれ処方薬もあります。心は、場所も分からなければ処方薬もありません。しかし、あたかも内蔵の中に心という臓器があって、何かが起きるとそこが反応するように感じられます。また、「心配り」とか「心を込める」という言葉もあります。他人に届ける荷物にも心配りしたり心を込めたりします。訪問先で風呂敷から「心ばかりの物です」と品物を渡すことは、誰もが経験しているでしょう。

 以前読んだ本に、動物と人間の感情について書いてありました。例えば、最も身近な犬は本能で生きています。裏も表も無く、心配りもありません。思いのままの行動です。嬉しければ、しっぽを大きく振って、今の気持ちを相手に伝えます。怒るといつまでも吠えています。叱られるとしっぽを垂れて伏せています。犬にも心がありますが、外から見れば丸見えです。犬と比べるつもりはありませんが、人間の赤ちゃんも同じで、思いと行動が一致します。お母さんは子供の泣き声で、お腹がすいたか?おむつ替えか?どこか痛いのか?分かります。しかし、子供が成長するにつれて、人間は心と行動にズレが生じてきます。仕事場では多くが、言っている事と考えている事が違ったりします。ビジネスの場では、会社の利害に繋がる事が多いです。面接の時には、生徒の本心と偽心を区別する必要があります。(指導者としては騙されているふりをするのも大事)友人であっても性格がよくわからない部分もあります。親しくなった友人でも、自分には見せなかった側面を持っていた、ということが、皆さんにもあったと思います。心って何だろう?私なりの結論ですが、「他人には決して見せない自分の側面」だと思います。

 愛とか恋も心の問題です。しかし、愛とか恋は相手の良いところの一部分を見ているので時間が過ぎれば薄れていきます。皆さんも、初恋は思い出になっているでしょう。愛・恋が発展して行き、恋愛感情を持ち続けているとやがて、信頼という心の動きが出てきます。信頼は時間に比例して深まって行きます。信頼を深めることで「他人には決して見せない自分の側面」を知る事ができると思います。

 今年の年賀状の「今年の心」には「綴る」を選びました。日記の45年間の中に記載されている事柄を抜粋して、失敗事項・成功事例を綴り、伝えるべき人に伝え、何かの参考にしてほしいと思っています。自伝ではありません。心を伝えたいのです。

 最後に「心こそ、心惑わす心なり、心に、こころ、心許すな」(典)

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あきらめたらあかん/伊藤典男 著

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